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セダン ハッチバック クーペ オープン ステーションワゴン ミニバン クロカン・SUV ピックアップトラック トラック その他

  1. プント




    2代目プントは1999(H11)年、フィアット社創業100周年を機に発表された。グリルレスマスクや縦長のリアランプなど随所に先代のモチーフを使いながらも、曲線とふくらみと鋭いラインを組み合わせたエクステリアデザインが特徴で、初代が女性的とするならば、2代目モデルはやや男性的もしくは中性的なデザインになったといえるだろう。ボディサイズも一回り大きくなり、その結果、乗り降りのしやすさと高い居住性を手に入れた。本国には様々なエンジンバリエーションとミッション形式の組み合わせが存在するが、日本には限定されたモデルのみが輸入されている。1.2Lの直4DOHC+6速シーケンシャルモード付きCVTを搭載する5ドアと、130psを発生し本国で最もスポーティなモデルHGTにアバルトのエアロパーツを装着した1.8L直4DOHC+5MTのHGTアバルトの2グレードとなる。(2000.6)



  2. プント




    大きなポイントは一新されたフロントフェイス。新設計の大型のヘッドライト、全体に大きくしたフロントグリル、フォグランプを備えた新デザインのバンパーが採用されている。スポーティグレードのHGTでは、フロントバンパーにハニカムメッシュのグリルを備えた3つのエアダクトを設け、リアにもHGT専用デザインのリアバンパーや、テールゲート部まで広げられたコンビネーション・テールランプなどが新採用されている。(2003.12)



  3. プント




    5ナンバーサイズのコンパクトボディをもつ5ドアハッチバック「プントエヴォ」の名称変更モデル。エクステリアはボディ同色バンパーなどによりスポーティで洗練されたスタイル。内装は洗練されたカスティーリョ製のバケットタイプのスポーツシートやレザーステアリング、レザーシフトノブなど上質な装備を採用している。パワートレインは、従来モデルと同様のアイドリングストップ機構付1.4L直4エンジンとATモード付5速シーケンシャルトランスミッション「デュアロジック」を組み合わせる。また、従来までは所定の契約料が必要だったメンテナンスプログラム「フィアットイージー ケア」が標準装備となっている(2012.8)



  4. プントエヴォ






  5. プントカブリオ




    フィアット起死回生のモデルとなったウーノの実質的な後継モデルがこの旧型プントだ。3ドアと5ドアのハッチバックモデルでエクステリアのデザインはジウジアーロだ。これまでのフィアット車と打って変わって丸みを帯びた近代的なスタイルとなり、空力的にもCd値が0.31と大変優れたモデルであった。リアランプのデザインも特徴的でルーフまで延びる縦長ランプを採用した。インテリアにもパンダ譲りのダッシュボードデザインなど見るべきものが多い。本国におけるエンジンラインナップは1.1Lから1.6Lまで幅広いものだった。特にウーノターボの後継となるGTは1.4Lの136psインタークーラー付きターボを搭載。イタリアの走り屋に今でも愛用されている。日本への導入は相当遅れて1997(H9)年から。1.2L+CVTの5ドアとカブリオレが輸入され、のちにアバルトのエアロパーツが付いた日本専用モデルの“スポルティングアバルト”も登場。なおカブリオレモデルはベルトーネが生産を担当した。(1997.3)



  6. ムルティプラ




    マルチパーバスビークルのムルティプラは、全長が4mそこそこのコンパクトなボディながら、2列×3人掛けの6人乗り仕様のユニークなシート配置をもつミニバンに仕上げている。リアシートは必要に応じて取り外しが可能で3人乗りから6人乗りまで自在に設定できる。それ以上にユニークなのは外観デザインで、3組の丸型ヘッドライトなど道行く人の誰もが振り返るような際立って個性的なフロントマスクをもつ。エンジンは76kW/145N・mのパワー&トルクを発生する1.6Lの直4で駆動方式はFFで5速MTのみの設定となる。右ハンドルのELXだけが導入された。(2003.4)



  7. ムルティプラ




    個性的だったフロントマスクのデザインを変更し、ほぼ角型に近い形状のヘッドライトを採用するなど、オーソドックスなフロントマスクに変更した。(2004.11)



  8. ムルティプラ




    為替レートの変動(ユーロ高)により車両価格が改定された。(2007.4)



  9. 500(チンクエチェント)




    1957年に登場した名車の復活モデルとなる3ドアハッチバック。初代のテイストを損なわないようにデザインされたという、丸みを帯びた可愛らしいフォルムやプレスライン、丸型ヘッドランプなどのモチーフを生かしつつ、現代的にアレンジされたスタイリングをもつ。クロームパーツ中央のエンブレムなど、細かい部分でも初代のイメージが取り入れられた。さらに、ステッカー類などの多彩なアクセサリーがオプションで用意される。室内も一体型メーターやスイッチ類、クロームパーツなどで演出される。導入時は1.2LエンジンにATモード付き5速シーケンシャルミッションを組み合わせた、右ハンドル仕様の1.2 8V ラウンジのみをラインナップ。(2008.2)



  10. 500(チンクエチェント)




    1.2Lエンジン搭載車にアイドリングストップ機能「スタート&ストップシステム」が装備された。これにより、10・15モード燃費が1.2POPで19.2km/L、1.2LOUNGEで、17.6km/Lに向上している。また、シリーズでは初となる5速MT仕様「500 1.2 スポーツMT」が追加された。(2010.8)



  11. 500(チンクエチェント)




    2気筒ツインエアエンジンに充電のタイミングを最適化する「スマートオルタネーター」を採用。10・15モード燃費が従来型比+0.5km/L向上されている。また、独自のメンテナンスプログラム「フィアット イージー ケア」が全車に付け加えられている(2012.11)



  12. 500(チンクエチェント)




    2014年4月1日以降の消費税率(8%)に基づき、価格を修正した(2014.4)



  13. 500(チンクエチェント)




    メーカー希望小売価格を見直し、通常グレードに新価格が適用された。(2015.3)



  14. 500(チンクエチェント)






  15. 500C




    小粋で愛くるしいデザインが人気のフィアット500に追加されたオープンモデル。カブリオレとはいってもピラーを残してルーフ前端からリアウインドウ下端までソフトトップが開く、スライディングルーフ式が採用されている。これは初代500トッポリーノや2代目ヌオーヴァ500と同じ方式だが、今回晴れて電動化された。重量の増加はグレードによって異なるが、+10kg〜+40kgの範囲にとどめられている。グレードは、1.2Lの500C 1.2 8V ポップ、1.4Lの500C 1.4 16V ラウンジ。ローンチ時には、500台限定の特別仕様版500C 1.4 16V SS(エッセエッセ)も用意。いずれも組み合わされるミッションは、ATモード付き5速デュアロジックで価格は、500C 1.2 8V ポップが239万円、500C 1.4 16V ラウンジの299万円となる(2009.9)



  16. 500C




    2気筒ツインエアエンジンに充電のタイミングを最適化する「スマートオルタネーター」を採用。10・15モード燃費が従来型比+0.5km/L向上されている。また、独自のメンテナンスプログラム「フィアット イージー ケア」が全車に付け加えられている(2012.11)



  17. 500C




    2014年4月1日以降の消費税率(8%)に基づき、価格を修正した(2014.4)



  18. 500C




    メーカー希望小売価格を見直し、標準グレードに新価格が適用された。(2015.3)



  19. 500C




    エンジンONで点灯するLEDデイライトが追加され、フロントフェイスの印象が一新された。また、オーディオが5インチのタッチスクリーン仕様へアップグレード、センターコンソールにはUSBと外部入力端子が装着されている(2016.1)



  20. 500X




    フィアットブランドとしては初となるスモールSUVで、人気のコンパクトカー、500ファミリーの一員となるモデル。1957年に誕生した先代500のDNAを引き継ぎながらも、内外装のデザインは優美性と機能性を備えている。搭載するエンジンは1.4Lのマルチエアターボで、最高出力140ps/最大トルク230N・mと同170ps/250N・mの2種類。前者は6速のツインクラッチ式ミッションと前輪駆動、後者は9速ATと四輪駆動が組み合わされる。また、走行状況や路面のコンディションに応じて3つの運転モードを選択できるドライブムードセレクターが全グレードに標準装備されている(2015.10)



  21. 500X






  22. 500X






  23. ウーノ




    1982(S57)年にショーデビューを飾り、1983(S58)年初頭から販売された1980年代のベストセラーコンパクトハッチバック。エクステリアデザインはジウジアーロ率いるイタルデザインだ。3ドアおよび5ドアが用意され、日本にも数多くのバリエーションが輸入された。最もベーシックな1Lの45ファイアにはじまり、1.1Lの60S、1.1Lのちに1.4Lのセレクタ(CVTモデル)、1.3Lのちに1.4Lのターボi.e.、上級バージョンの1.3Lの70SLや1.5Lの75SXまで、そのラインナップは豊富だ。アバルト仕様にカスタマイズされたアバルト1300ターボは、シャーシ性能を上回るエンジンパワーで、正真正銘のじゃじゃ馬ホットハッチであった。1990(H2)年にフロントグリルを中心としたマイナーチェンジを受けている。(1990.2)



  24. クーペフィアット




    ティーポのコンポーネンツを生かしその上にオリジナリティの高いクーペボディをかぶせ、エクステリアデザインはフィアットデザインセンターとピニンファリーナが競い合った結果、今や有名なカーデザイナー、クリス・バンゲルが在籍していたフィアット社内デザインが採用された。ボディサイドを斜めに走る2本のキャラクターラインが非常に個性的で、このモデル以降これほど強烈なサイドデザインをもつクルマは登場していない。インテリアはピニンファリーナで、ボディと同色に塗られたスチール製のダッシュパネルを用いるなど1960年代のスポーツカーを偲ばせる懐古的なデザイン処理がなされていた。当初は2Lの直4DOHC16バルブとそのターボモデルという設定で、日本にはターボモデルのみが輸入された。ターボモデルにはビスコドライブというビスカス式LSDを装備する。(1995.3)



  25. クーペフィアット




    最大のトピックは、エンジンが従来の4気筒16バルブから5気筒20バルブとなったこと。また、デュアルエアバッグの採用、35%効率アップしたという新エアコンユニットの採用、本革ブラックシートなどが新たに装備された。1998年には右ハンドル化、1999年には5MTが6MTになっている。(1997.4)



  26. グランデプント




    プントのFMCに合わせひと回り大きなボディを採用し、グランデプントの名前が与えられた。3ドアハッチバックのボディはすっきりした感じの外観デザインに加え、シンプルな中にもイタリアンテイストをイメージさせるインテリアデザインが印象的。1.4Lの直4エンジンは70kW/125N・mのパワー&トルクを発生し、ややトルクの細さを感じさせる部分はあるが、6速MTによってイタリア車らしいキビキビした走りが可能。室内空間は特に広いというほどではないが、乗車定員は4人に抑えられているので後席にも乗っても広さに不満はない。(2006.6)



  27. グランデプント




    為替レートの変動(ユーロ高)により車両価格が改定された。(2007.4)



  28. グランデプント




    標準仕様の上位グレードとなるキロを追加。15インチアロイホイールとメタリックペイントが設定されている。また、全グレードの改良も行われ、新デザインのメーターパネルとオーディオコントローラー付きステアリングを採用。ファブリックシートも新色となった。(2007.11)



  29. グランデプント




    ヒルホールドシステムも付いた、クルマの挙動を維持するESP(電子制御式スタビリティコントロール)を標準装備した。フロント、リア、ホイール、ステアリングに新エンブレムが用いられている。(2008.3)



  30. グランデプント




    ラインナップが見直され、従来の5グレードからシンプルな2グレードに簡素化。内外装はクローム化やカラー、デザインなどの変更が施され、装備面ではリモコンキーのデザインが変更。それにともないテールゲートロック解除機能が追加された。(2009.5)



  31. クロマ




    1985(S60)年12月にデビューしたクロマはフィアットのフラッグシップに位置するモデルだった。ヨーロッパ車らしく、4ドアセダンではなく5ドアハッチバックである。シャーシは、サーブ9000、アルファロメオ164、ランチアテーマとの4車種共通プラットフォーム、いわゆる“ティーポ4プロジェクト”をベースにしたもの。1987(S62)年から輸入された日本仕様はノーマルルックであったが、翌年1988(S63)年からの正規輸入モデルはホルマン製のフルエアロ仕様となっている。2Lの直4DOHCのi.e.は120psを、i.e.ターボはギャレット製インタークーラー付きT3ターボを装備して155psを発生した。ミッションはi.e.が3ATを、i.e.ターボは5MTを用意。1993(H5)年にフェイスリフトとエンジンの改良を受け、16バルブ化して138psとなった直4と、アルファ155と同じ2.5LのV6、160psを新たに搭載した。1996(H8)年3月にはラジエターグリルやテールランプのデザインを変更し、グレードアップしたサスペンションとブレーキを装備する、最終型が登場した。(1990.2)



  32. ティーポ




    5ドアハッチバックのティーポは、1988(S63)年にVWゴルフのライバルとしてデビューした。欧州カー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど、そのコンセプトと性能は高く評価されていた。ユーティリティの高さや特徴のあるイタリアンデザインは、ヨーロッパ市場に多く存在する手強いライバル車たちに引けをとらない魅力を放つ。日本市場向けには1.6DGT、2.0GT、そしてスポーティバージョンである16バルブの2.0-16Vが用意された。(1990.2)



  33. ティーポ




    対衝突安全性を考慮してボディを補強、同時にフェイスリフトを受けた。これに合わせ、日本市場ではそれまでの1.6DGTと入れ替える形で、2.0GTの輸入が開始された。外観上ではBピラーが黒塗りになったのが特徴である。(1993.1)



  34. テムプラ




    ティーポの4ドアノッチバックセダン版といえるテムプラは、ティーポだけでなく同時期に発売されたランチアデルタやアルファロメオ155と共通のプラットフォームをもっている。本国のエンジンバリエーションはほぼティーポと共通で、ガソリンエンジンは同社ウーノ用1.3Lをベースにした1.4Lと1.6L。さらにはガソリン1.8Lのほか、1.9Lディーゼルエンジンと同ディーゼルターボも用意されていた。日本には2Lモデルが正規に導入。本国モデルにはセダンだけでなく、ワゴンタイプの“ウィークエンド”も。2.0SL、XLには4WDバージョンも存在していた。(1992.7)



  35. バルケッタ




    マツダがロードスターを大ヒットさせた後、世界中の自動車メーカー各社が小型オープンカーを作って追随してきたが、フィアットのバルケッタのその一つ。ピニンファリーナがデザインしたボディはオープンにした状態が小舟に似ていることからこの名前がつけられた。また古くは1948年にツーリングデザインのフェラーリ166Sがバルケッタの名前を冠しており、そのモチーフが生かされたことも由来とされる。エンジンは1.8Lの直4DOHCで、130ps/16.7kg-mのパワー&トルクを発生。5速MTが組み合わされ駆動方式はFFのみの設定。(1996.2)



  36. バルケッタ




    大型化でアグレッシブな印象を与えるフロントグリルを採用するなど、フロント回りを中心に外観デザインを変更した。スポーティな新デザインのアロイホイールを採用、モダンな印象のリアバンパーなども採用し、装備を充実させている。(2004.7)



  37. バルケッタ




    為替レートの変動(ユーロ高)により車両価格が改定された。(2007.4)



  38. パンダ




    大きな特徴は、エンジンの排気量が1108ccとなったこと。また、それまでキャブレターだったセレクタ(CVTモデル)の燃料供給方式が、インジェクション化されたのもトピックだった。翌1995年には全車ルーフレールとWサンルーフ及びパワーウィンドウが標準装備となり、最高出力が52psに向上している。1996年には、本革巻きステアリング、アルミホイール、デカールなどでドレスアップした特別限定車“スポルティーバ”が追加される。(1994.9)



  39. パンダ






  40. パンダ




    コンパクトなクルマを中心にしたラインナップをもつフィアット車の中でもエントリーモデルに位置づけられるのがパンダ。現行モデルが日本でデビューしたのは2004(H16)年7月で、5ドアハッチバックのボディはパンダらしいすっきりしたラインと愛嬌のあるデザインが採用された。ボディは小さめながら高めの全高によって室内空間を確保し、スカイドームと呼ぶ大型ダブルサンルーフを用意したモデルもラインナップされる。エンジンは1.2Lの直4SOHCで、44kW/102N・mのパワー&トルクを発生。デュアロジックと呼ぶATモード付きの5速シーケンシャルトランスミッションを採用するほか、4×4の設定もある。(2004.7)



  41. パンダ




    ベーシックモデルにESP、フォグランプ、5:5分割可倒式リアシート、チャイルドシートアンカーを標準装備とした。マキシでもフルオートエアコン、リアパーキングセンサーを標準化している。(2007.2)



  42. パンダ




    為替レートの変動(ユーロ高)により車両価格が改定された。(2007.4)



  43. パンダ




    新デザインのフロントグリル、ドアミラー、メーターパネル、ホイールキャップ(ベーシックグレード、パンダのみ)ルーフレール(上級グレード、パンダ - マキシのみ)と、内外装に変更が施された。また、この変更を機にボディーカラーや、インテリアカラーにも新色が設定されている。(2010.4)



  44. パンダ




    ユニークで魅力的なコンパクトカーを生み出してきたフィアットの歴史を象徴するモデル、パンダの3代目。歴代モデルの思想を受け継ぎながら、楽しさに満ちたデザイン性や燃費性能、環境性能などを高いレベルで備え、コンパクトカーとしての魅力がさらに磨き上げられている。インテリアはシンプルで親しみやすいスタイリングや、使いやすさ、楽しさを表現するだけでなく、ラゲージスペースや収納ポケットなど高いユーティリティ性能も与えられている。エンジンはフィアット500などで定評のある0.9L直2ターボのツインエアで、AT モード付き5段シーケンシャル「デュアロジック」と組み合わされる。JC08モード燃費18.4km/Lという優れた数値を実現している(2013.6)



  45. パンダ




    2014年4月1日以降の消費税率(8%)に基づき、価格を修正した(2014.4)



  46. パンダ




    メーカー希望小売価格を見直し、通常グレードに新価格が適用された。(2015.3)



  47. パンダ




    30km/h未満の走行中に前方の車両と追突する可能性がある場合、自動的にブレーキを作動させて衝突の被害を軽減する「シティブレーキコントロール」が標準装備されている(2015.11)



  48. パンダ






  49. ブラビッシモ




    ブラビッシモという名前は本国イタリアには存在しない。もともとこのクルマはフィアットのCセグメント向けコンパクトカーとして、1995(H7)年に登場したブラーボ/ブラーバと呼ばれるモデル。1998(H10)年から日本にわずかながら輸入されたのは、ブラーボの1グレードだ。ブラーボはスポーティイメージを強く打ち出した3ドアハッチバック、一方ブラーバはファミリィユースを意識した5ドアハッチバック、と中身は共通であるが3ドアと5ドアで外観のイメージを全く変えるという、現代のプントと同じ手法で開発されたモデルであった。ブラビッシモはブラーボ、すなわち3ドアモデルで1.6Lモデルを日本仕様として導入したもの。右ハンドル、AT仕様ということで拡販を狙ったが、逆にイタリア車ファンからはソッポを向かれるという結果に終わった。(1998.2)



  50. プント




    フィアット起死回生のモデルとなったウーノの実質的な後継モデルがこの旧型プントだ。3ドアと5ドアのハッチバックモデルでエクステリアのデザインはジウジアーロだ。これまでのフィアット車と打って変わって丸みを帯びた近代的なスタイルとなり、空力的にもCd値が0.31と大変優れたモデルであった。リアランプのデザインも特徴的でルーフまで延びる縦長ランプを採用した。インテリアにもパンダ譲りのダッシュボードデザインなど見るべきものが多い。本国におけるエンジンラインナップは1.1Lから1.6Lまで幅広いものだった。特にウーノターボの後継となるGTは1.4Lの136psインタークーラー付きターボを搭載。イタリアの走り屋に今でも愛用されている。日本への導入は相当遅れて1997(H9)年から。1.2L+CVTの5ドアとカブリオレが輸入され、のちにアバルトのエアロパーツが付いた日本専用モデルの“スポルティングアバルト”も登場。なおカブリオレモデルはベルトーネが生産を担当した。(1997.3)



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